こんにちは。セブ島のツアー会社で働くみかです。
本記事では、定番のバロン・タガログ、バロ・アット・サヤ、テルノ、ビサヤ(セブ)らしいキモナ&パタディヨン、さらにミンダナオやコルディリェラ(北ルソン)各地域の装いまで、「かわいく・正しく・今っぽく」楽しむためのポイントを丁寧に紹介します。
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フィリピン民族衣装

| 項目名 | 種別 | 読み | 主な地域 | 主素材 | 特色・シルエット/用途 | 主なシーン |
| バロン・タガログ | 衣装(男性正装シャツ) | ばろん | ルソン中心 | ピニャ、ジュシ、アバカ 等 | 透け感のある長袖刺繍シャツ。裾は外に出して着用するのが基本 | 結婚式、国家行事、ビジネスフォーマル |
| バロ・アット・サヤ | 衣装(女性の原型セット) | ばろ・さや | ルソン低地 | ピニャ、コットン 等 | ブラウス(バロ)+スカート(サヤ)(+パニュエロ/タピス) | 式典、舞台、文化行事 |
| テルノ(含バリンタワク) | 衣装(女性正装・派生) | てるの | 全国(正装) | ピニャ、シルク 等 | バタフライスリーブが象徴。近年はワンピース型など現代的アレンジが拡大 | 晩餐会、授賞式、舞台・イベント |
| キモナ&パタディヨン | 衣装(女性・日常〜祭礼) | きもな・ぱたでぃよん | ビサヤ(セブ含む) | コットン、ピニャ混 等 | 半透けのキモナ+チェック等のパタディヨン(巻き/筒状スカート) | 祭り、舞踊、カジュアルな文化行事 |
| マロン(Malong) | 衣装/布(筒状布の着装) | まろん | ミンダナオ(マラナオ等) | シルク、コットン 等 | Malongは多用途の筒状布。Landapは金糸やlangkit帯で装飾された礼装型 | 日常〜儀礼/婚礼・宗教儀礼・フォーマル |
| T’nalak | 布(テキスタイル) | てぃならく | ミンダナオ(T’boli) | アバカ | 夢に由来する文様を絣染めで織る神聖視される布。衣服・小物の素材として使用 | 儀礼、贈答、工芸・展示 |
| ばはぐ/タピス | 衣装(男性腰布/女性巻スカート) | ばはぐ/たぴす | コルディリェラ(イフガオ等) | 手織布 | 部族・集落ごとに意匠が異なる文化的象徴。着用時は地域の慣習に配慮 | 祭礼、舞台、地域行事 |
バロン・タガログ|“軽やかな正装”をスマートに

バロン・タガログは、フィリピン男性の代表的フォーマルです。薄手で透け感のある生地に前身頃の刺繍が入り、シャツ裾は外に出すのが基本です。
素材はピニャ(パイナップル繊維)やジュシ、アバカなど。ピニャは上品な光沢と軽さが魅力で、フォーマル度も高めです。国家行事や婚礼でも着用され、スーツに代わる正装として定着しています。
着こなしのコツ
バロ・アット・サヤ&テルノ|フィリピーナの品格を形に

女性の原型はバロ(上衣)+サヤ(スカート)=バロ・アット・サヤで、ここから上級礼装へ発展したのがマリア・クララ〜テルノです。
テルノの象徴はバタフライスリーブ。現在は上下が一体化したドレス型が主流で、白〜生成りのピニャやシルク系素材にレースや立体刺繍を組み合わせた華やかな作りが人気です。2026年はモダン・テルノの進化が続き、若い世代にも広がっています。
2026年の注目トピック
セブらしさ全開!キモナ&パタディヨン(ビサヤの定番)

ビサヤ(セブ)の素朴で写真映えする組み合わせが、キモナ(半透けブラウス)とパタディヨン(チェックやストライプの巻きスカート)です。
祭りや舞踊での着用はもちろん、撮影用に用意しても軽くて持ち運びしやすい点が魅力です。男性は開襟の軽いビサヤ・バロンなど、地域色のあるシャツをカジュアルな場面で合わせるのも素敵です。
- ビーチ×民族衣装:パタディヨンをサロン風にアレンジして羽織りや腰巻として活用すると、海辺の写真が一段と華やぎます。
- 街フォト:キモナにハイウエストの無地ロングスカートを合わせ、素材のコントラストで軽やかなAラインを構築します。
- 男性の装い:軽量のビサヤ・バロン+白パンツでクリーンな印象にまとめると、昼の屋外撮影に適しています。
ミンダナオの色彩:マロン/ランドアップ、T’nalak、ヤカンのサプタンガン
ミンダナオではイスラム文化の影響を受けた衣装が多彩です。 筒状布のマロン(malong)は“着る・巻く・羽織る・包む”が自在の万能布。マラナオの上級礼装ランドアップ(landap)は金糸が映える豪奢な一着で、儀礼や婚礼に用いられます。
また、T’boli(トボリ)のT’nalak(ティナラク)は神聖視されるアバカ布で、織り手が夢で得たモチーフを絣染めによって表現します。儀礼や贈答など特別な機会に用いられるため、観光の場面で扱う際にも敬意が求められます。
さらにYakan(ヤカン)のSeputangan(サプタンガン)は幾何学模様が精緻な腰布/頭布で、伝統的な技法と象徴モチーフの継承が続いております。
北ルソン(コルディリェラ):ばはぐ&タピスの素朴な力強さ
山岳地帯では、男性のばはぐ(腰布)と女性のタピス(巻スカート)が代表的です。
赤・黒・白基調の幾何学模様を手織りした布は、集落や氏族のアイデンティティを映す大切な“言語”です。現代では舞台や地域の祭礼などで着用される機会が多く、観光で撮影衣装として用いる場合は地域の意向や配慮を必ず確認してください。
“素材”が分かると、衣装選びはもっと楽しく

| 素材名 | 説明 | 取り扱いのコツ | 相対価格感 |
| ピニャ | パイナップルの葉の繊維。軽く上質な光沢。 | 水濡れ・摩擦に弱いため風通し保管が安心 | 高 |
| ジュシ | シルクや綿とのブレンドで軽やか。 | 型崩れを避ける形状保管が無難 | 中〜高 |
| アバカ | マニラ麻。T’nalakなどで活躍。 | 直射日光・湿気を避けた保管を | 中 |
| コットン/ミックス | 普段着〜舞台衣装まで幅広い。 | 家庭ケアしやすく実用的 | 低〜中 |
なお、ピニャ織は国際的な再評価が進み、アクランのピニャ手織りがUNESCO無形文化遺産に登録されるなど、世界的な注目が高まっています。2024年には国立博物館による海外展示も話題となり、次世代の担い手育成の動きが加速しています。
2026年の“いま”を押さえるトレンド

セブ島旅行×民族衣装|実用アドバイス

どこで買える?
- Kultura Filipino(セブ):SM SeasideのCube WingやNUSTAR The Mallなどに店舗があり、バロン・タガログ/フィリピニアナ、小物、工芸品まで幅広く揃います。試着→当日利用にも便利です。
- 大型モール(Ayala Center Cebu ほか):イベント時期には民族衣装コーナーが拡張されることがあります。
セブの気候対策
- 透け感素材には薄色インナーをセットで用意してください。
- 屋外移動が多い日は汗ジミが目立ちにくい色を選ばれると安心です。
- 雨季は軽い撥水ストールで布地を保護すると長くきれいに使えますよ。
マナー&リスペクト
- 郷土衣装の意味への配慮:特にT’nalak(トボリ)のように神聖性の強い布は、用途や取扱いに十分な敬意が必要です。
- 誤用防止:ばはぐ/タピスは地域文化の象徴です。イベントや撮影での着用可否や着こなしは、現地の方の意向に従ってください。
“かわいい&今っぽい”コーデ実例(男女別)

- モダン・テルノ×ミニマルアクセ:袖に存在感があるので、耳元は一粒パールなど引き算で上品に。
- キモナ×無地ロング:上は透け、下はマットという素材コントラストで軽やかなAラインを演出します。
- バロ・アット・サヤ×厚底サンダル:足元にボリュームを持たせることで、全身のバランスが整います。
- バロン×黒スラックス×ローファー:王道のフォーマル。外出しの直線ラインが美しく見えるサイズ感を選んでください。
- 軽量ビサヤ・バロン×白パンツ:昼間の屋外撮影に爽やかで、セブ島らしい軽さが引き立ちます。
使う前に知っておきたい“ミニ知識”|サイズ・着方・保管

もっと深掘り:衣装と“物語”

- T’nalak=夢を織る布:織り手が夢で得た図案をもとに、精霊の加護を受けて織り上げると伝えられています。購入や着用の際も背景を理解し、敬意をもって大切に扱ってくださいね。
- ピニャ=世界が認める工芸:UNESCO無形文化遺産登録により、School of Living Traditionsなど担い手育成の意義が広く伝わりました。
- テルノ=進化する“国のドレス”:TernoConの潮流は、伝統の形を尊重しながら現代の暮らしに合う着やすさを追求することにあります。若い世代の“私らしいテルノ”が各地で生まれています。
よくある質問

まとめ

フィリピン民族衣装は地域ごとに個性豊かで、まずは全体像の把握が近道です。 式典の正装はバロンとテルノ、日常〜祭りにはキモナ&パタディヨンなどが活躍します。 素材理解(ピニャ/ジュシ/アバカ)が“着映え”とお手入れの鍵となります。 TernoConやUNESCO無形文化遺産といった最新トピックも押さえると、情報としての厚みが増します。
文化的敬意を大切に、正しく・かわいく・今っぽくお楽しみください。
























