美しいビーチやジンベイザメとのダイビングなど、日本人観光客にとって魅力あふれるリゾート地であるセブ島。2026年現在、フィリピンへの入国手続きは大幅に簡素化されており、かつてのコロナ関連の規制や水際対策は完全に解除されています 。しかし、セブ島へ行くすべての旅行者にとって避けては通れない最重要の手続きが、オンライン事前申告システム「eTravel(イートラベル)」の登録です。
かつて機内で配布されていた紙の入国カード(Arrival Card)は2023年5月に完全廃止されており、事前の電子登録を行っていない場合、日本の出発空港でチェックインを拒否される事例も発生しています。本記事では、セブ島旅行を計画している日本人観光客に向けて、2026年現時点の最新ルールに基づくeTravelの登録手順と、マクタン・セブ国際空港での入国手続きのコツを徹底解説します。
公式サイトは「etravel.gov.ph」だけ、登録は無料です。似たURLや代行サイトの“有料”表示には注意してください。これはフィリピン入管(Bureau of Immigration)も注意喚起しています。
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eTravelの基本概要と2026年最新のフィリピン入国要件

eTravelは、フィリピン政府がデジタル化推進と出入国管理・衛生監視・税関申告の一元化を目的に導入したシステムです。パンデミック期の「One Health Pass」や紙の「eArrival Card」に代わる恒久的なボーダー管理システムとして、2026年現在も義務化されています。
渡航前に把握しておくべき基本的な要件と、2026年時点の入国条件を以下の通り整理しました。
| 項目 | 2026年現在の詳細ルールと入国条件 |
| 登録対象者 | 年齢や国籍を問わず、フィリピンに入国するすべての外国人旅行者(観光・ビジネス・留学など目的を問わず、乳幼児含む全員) |
| 登録タイミング | フィリピン到着予定時刻の72時間前から登録が可能 |
| 登録費用 | 完全無料。クレジットカード情報の入力を求める偽サイトに注意が必要 |
| パスポート残存期間 | フィリピン入国時に滞在日数+6か月以上の有効期限が必要 |
| 帰国・出国チケット | 到着日から30日以内に出国する航空券(往復航空券、または第三国行きのチケット)の所持が必須 |
| ビザの要否 | 日本国籍者が観光目的で30日以内の滞在をする場合は観光ビザ免除 |
| 感染症対策規制 | コロナ関連の陰性証明書やワクチン接種証明書の提示は完全に不要 |
eTravel登録に必要な事前準備物

登録手続きをスムーズに進めるため、事前に以下の情報やファイルを準備しておく必要があります。入力の途中でタイムアウトにならないよう、あらかじめ手元に揃えておくことが望まれます。
eTravelのアカウント作成手順

eTravelの登録プロセスは、まず「アカウントの新規作成」から始まります。ブラウザの「自動翻訳機能」を使用するとシステムエラーが発生して次の画面に進めなくなることがあるため、必ず英語表記のまま入力を行うように注意してください。
- 公式サイトへのアクセス eTravelの唯一の公式サイト(https://etravel.gov.ph)にアクセスし、「Create an account(新規アカウント作成)」をクリックします。

- メールアドレスの登録と認証 連絡の取れるメールアドレスを入力し、「Continue」を押すと、数秒以内にそのアドレス宛てに6桁のワンタイムパスワード(OTP)が送信されます。届いたコードを入力画面に制限時間内に打ち込み、認証を完了させます。
- パスワードの設定 アカウント用のパスワードを設定します。セキュリティを担保するため、パスワードは12文字以上で、大文字、小文字、数字、記号(!, @, # など)をそれぞれ最低1文字以上含む必要があります。
- プロフィールの初期設定 「FOREIGN PASSPORT HOLDER(外国籍パスポート保持者)」を選択し、氏名(ファーストネーム・ミドルネーム・ラストネーム)、性別、生年月日、携帯電話番号(日本の場合は国番号「+81」を選択)、国籍(Citizenship)、出生国、パスポート番号、パスポート発行機関、パスポート発行日を正確に入力します。
- 顔写真のアップロード 「Take a photo or upload image」から、事前に準備した顔写真のデータをアップロードするか、デバイスのカメラを起動してその場で写真を撮影します。
- 職業の選択 自身の属性に最も近い職業(Occupation)を選択します 。主な選択肢は以下の通りです。
- businessman(実業家・個人事業主)
- Clerical/Sales(一般事務・販売職)
- Professional/Technical/Administrative(専門職・技術職・管理職・会社員)
- Housewife(専業主婦)
- Student/Minor(学生・未成年)
- Retired/Pensioner(退職者・年金受給者)
個人情報と住所の登録方法
アカウント作成に続き、現住所の登録を行います。住所は「建物番号・建物名・市町村・都道府県」の順に、日本の表記とは逆(小さい単位から大きい単位)のローマ字形式で入力する必要があります。
以下の住所入力例を参考に、各項目に情報を落とし込んでください。
| 入力項目 | 入力内容の解説 | 入力例(東京都渋谷区神南1-2-3 ○○マンション101号室の場合) |
| Country | 居住国(日本)を選択 | Japan |
| No. / Bldg. | 建物番号、部屋番号、建物名 | 101 OO Mansion, 1-2-3 |
| City | 市区町村、町名 | Jinnan, Shibuya-ku |
| State/Province | 都道府県 | Tokyo |
入力内容を確認し、「Submit」をクリックするとアカウントのプロフィール登録が完了し、ダッシュボードへ遷移します。
渡航情報と宿泊先の詳細入力
アカウントが作成されたら、いよいよ具体的な今回の旅行スケジュールを登録していきます。ダッシュボードから「Travel Registration」を選択し、以下の手順でフライト情報および現地滞在先を入力します。
- 渡航区分の選択 「For me(自身の申請)」を選択し、交通手段として「Air(空路)」、渡航タイプとして「Arrival(入国)」を選択して「Continue」をクリックします。

- 旅行目的と便名の入力 旅行目的(Reason)は観光の場合「Holiday」を選択し、旅行者区分(Traveler type)は「passenger(乗客)」とします。その後、利用する航空会社名(Airline)、フライト番号(Flight Number)、出発国(Country of origin)、出発空港(Departure airport)、出発日、フィリピン到着日を入力します。


健康状態の申告とオンライン税関申告の入力手順
フライト情報の登録が終わると、健康状態に関するアンケート(Health Declaration)が表示されます。

- 健康状態の申告 過去30日間の渡航歴、感染症患者との接触歴、および現在発熱などの症状があるかを回答します。特に該当する項目や症状がなければ、すべて「No」を選択して次へ進みます。
- オンライン税関申告(2024年5月完全統合) 2024年5月10日以降、フィリピン税関は紙の申告書を完全に廃止し、eTravelへのオンライン統合を完了させました。一般的な観光目的の旅行者で、申告すべき荷物がない場合はすべての質問に「No」を選択する形になります。
フィリピンに入国する際の、税関申告が必要な基準および免税の範囲を以下の表にまとめました。
| 申告・免税対象項目 | 詳細ルールと制限基準 |
| 現地通貨(フィリピンペソ) | 50,000ペソ以上の紙幣、小切手、手形などを持ち込む、または持ち出す場合はフィリピン中央銀行の事前許可が必要(無申告時は没収の対象) |
| 外貨(米ドルや日本円など) | 合計額が10,000米ドル相当額以上(約150万円相当)の現金等がある場合は税関への申告が義務付け |
| 一般のお土産品等(免税範囲) | 個人使用目的の物品や購入品は、合計で10,000ペソ(またはUS$350)以下であれば免税(基準を超過した場合は課税対象) |
| タバコ(18歳以上) | 紙巻タバコ400本(2カートン)、葉巻50本、刻みタバコ250gまでが免税範囲 |
| 酒類(18歳以上) | 各1リットル以内のボトル2本までが免税(合計価値が10,000ペソ以下に限る) |
| 持ち込み制限・禁止品 | VAPE(電子タバコ・リキッドタイプ)のフィリピン国内への持ち込みは完全に禁止されています。公共エリアでの吸引は厳しい罰金刑に処されるため、荷物に入れないよう特に厳重な注意が必要です。 |
申告すべき物品を正しく申告しなかった場合、または虚偽の申告をした場合は、関税や税金の支払いに加えて陸揚げ価格の30%の追加料金(ペナルティ)が課され、最悪の場合は刑事訴訴や没収の対象となります(CMTA第1404条および共和国法第10863号)。
すべての質問への回答が終了したら、最後に申告内容が正しいことを誓約するために署名(サイン)を行い、データを送信します。
マクタン・セブ国際空港到着後の入国・通関フロー

eTravelの登録が完了すると、画面にQRコード(およびアルファベットと数字のリファレンス番号)が表示されます。
マクタン・セブ国際空港に到着した時点では、スマートフォンの電波が圏外になったり、空港の公共Wi-Fiが繋がりにくくなったりすることが頻繁に発生します。そのため、登録完了画面に表示されるQRコードは、必ず事前にスクリーンショットを撮影して画像としてローカルフォルダに保存しておくことを強く推奨します。
空港到着後は以下のステップで進みます。
- 検疫・eTravelスキャンエリア 飛行機を降りて順路に沿って進むと、最初に入国検疫エリアがあります。ここで保存したeTravelのQRコードを端末にかざす、またはスタッフにスキャンしてもらいます。
- 入国審査(イミグレーション) ブースに並び、パスポートと「30日以内に出国することが確認できる復路の航空券(Eチケット控え)」を提示します。
- 手荷物受取と税関 預け荷物を受け取った後、最後に税関検査を通過します。eTravel上でオンライン税関申告が「無し(すべてNo)」で正常に終わっていれば、申告なしのレーンを進み、指示があった場合のみQRコードを再度提示してスムーズに通関を終えることができます。
eTravelに関するよくある質問(FAQ)

まとめ:万全な事前登録でスムーズなセブ島旅行へ

セブ島を訪れる日本人観光客にとって、事前に行うeTravelのオンライン登録は入国を許可されるための絶対条件です。かつてのような紙の書類は現地に用意されていないため、必ずフライト前にインターネット環境を利用して登録を完了させておく必要があります。
セブ島旅行当日、空港で慌てることのないよう、以下の重要な3点を最後にもう一度確認してください。
- 公式URL(etravel.gov.ph)以外からは絶対に登録せず、金銭の支払いを要求する詐欺サイトを回避する。
- パスワードは「大文字・小文字・数字・記号」を含めた12文字以上の強力なものを設定する。
- 発行されたQRコードのスクリーンショットを、飛行機に搭乗する前に確実にスマートフォンの写真フォルダへ保存する。
eTravelの事前登録を正しく完了させておくことで、到着後の入国手続きや税関チェックを非常にスピーディーに通過できるようになり、旅の疲れを残すことなくセブ島での至福のリゾートライフをスタートさせることができます。























