こんにちは、セブ島のツアー会社で働くみかです。「フィリピンの平均月収」を検索している皆さんに向けて、2026年版として最新の公的データや信頼できる公開情報をベースにわかりやすくまとめました。マニラ(NCR)とセブ(Central Visayas, Region VII)の違い、最低賃金から見た月収目安、職種による差、さらに生活費のリアルまで、“セブ基準”で把握しやすい形にしています。移住・留学・現地就職・ビジネス調査の前に、まず全体像をつかみたい方に役立つ内容です。
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フィリピンの平均月収(全国基礎):2026年版の起点は“PSAの2024 OWS”

まず、全国ベースで最初に押さえたいのがPSA(フィリピン統計局)のOccupational Wages Surveyです。最新の公開ページでは、フルタイムのtime-rated workersの平均月収は2024年時点で21,544ペソと案内されています。2025年版でよく引用されていた2022年の18,423ペソより上がっており、全国平均の基準線はすでに1段上に移っています。
ここで注意したいのは、この「平均月収」はあくまで全国のフルタイム雇用者の平均であり、最低賃金そのものではないという点です。地域差・業種差・スキル差が大きいため、セブでの生活感をつかむには、全国平均だけでなくセブ圏の最低賃金や生活費もセットで見るのが実用的です。セブ島の物価や旅行・滞在費を広く確認したい方は、セブ島旅行ガイド|観光・費用・ホテル・アクティビティを完全網羅も参考にしてください。
なお、PSAの2024 OWSインフォグラフィックでは、Central Visayas(中部ビサヤ)の平均月収は19,084ペソ、全国平均は21,544ペソと示されています。つまり、“セブ基準”で見ると、全国平均より少し低めがスタートラインになりやすい、という理解が現実的です。
最低賃金と“月収換算”の見方(2026年のNCRとセブで比較)

フィリピンの最低賃金は、ニュースや行政文書では「日給(Daily Minimum Wage)」で発表されるのが基本です。月収の感覚をつかみたいときは、日給×26日でざっくり換算するとイメージしやすくなります。もちろん、実際の給与は出勤日数、手当、控除、雇用形態によって変わりますが、まずは比較の土台として便利です。
主要エリアの最低賃金(2026年時点の公開情報)と月収の目安(26日換算)
| エリア | 日給 | 月収目安(×26日) | 補足 |
| NCR(非農業) | 695ペソ/日 | 18,070ペソ/月 | Wage Order No. NCR-27、2026年7月25日発効 |
| NCR(農業・小規模小売/製造など) | 658ペソ/日 | 17,108ペソ/月 | 同上。区分により非農業より低い設定 |
| セブ圏 Class A(Expanded Metro Cebu) | 540ペソ/日 | 14,040ペソ/月 | Wage Order No. ROVII-26、2025年10月4日発効 |
| Central Visayas Class B | 500ペソ/日 | 13,000ペソ/月 | セブ以外の一部都市・自治体を含む |
ここを見ると、最低賃金ベースでもマニラとセブにははっきり差があります。NCRは2026年に再改定され、さらに将来トランシェも予定されていますが、セブ圏は現時点でClass Aが540ペソ、Class Bが500ペソです。つまり、セブで「月収いくらが普通?」を考えるとき、まずは13,000〜14,000ペソ台が最低賃金ベースだと把握しておくとズレにくいです。
地域別の相場:マニラ vs セブ

「平均月収」を地域差で見ると、基本的にはマニラの方が高く、セブはやや控えめです。これは求人単価だけでなく、PSAの世帯所得データから見ても傾向が一致しています。
| 地域 | 平均年間世帯所得(2023) | 平均年間世帯支出(2023) | 月あたりのざっくり感 |
| NCR(マニラ首都圏) | 513.52千ペソ | 385.05千ペソ | 世帯所得は月約42.8千ペソ |
| Central Visayas(中部ビサヤ) | 326.94千ペソ | 218.03千ペソ | 世帯所得は月約27.2千ペソ |
| フィリピン全国 | 353.23千ペソ | 258.05千ペソ | 世帯所得は月約29.4千ペソ |
この表で大事なのは、世帯所得は“家族単位”であり、個人の月給とは別物だという点です。ただ、セブの家計水準の目安としては非常に有効で、「セブはマニラより低めの所得水準で回っている」という地域感覚をつかむのに役立ちます。
“最低賃金”と“平均月収”と“世帯所得”は全部別の指標です。混ぜて読むとズレるので、この記事ではそれぞれを分けて見ています。
職種・業界別の相場感:ITは強く、サービス職は地域最低賃金に近づきやすい

職種差を見ると、フィリピンでは英語力・専門スキル・夜勤可否・管理職経験で収入差が大きく出ます。PSAの2022 OWSハイライトでは、航空機パイロットが平均月給135,363ペソ、ソフトウェア開発者が70,595ペソという高水準の例が示されています。高度専門職が全体平均を強く押し上げている構造です。
一方で、セブで多い観光・販売・一般サービス職は、地域最低賃金ラインに近い水準から始まるケースも珍しくありません。つまり、「フィリピンの平均月収」を見て高く感じても、実際にセブで働く職種がその平均に乗るとは限らない、というのがリアルです。BPOやIT企業が集まるエリアの雰囲気や現地の生活環境については、セブ島ITパーク完全ガイドで詳しく紹介しています。
| 職種・領域 | 見えやすい傾向 | ざっくり感触 |
| ソフトウェア開発・IT | PSAでも高水準 | 全国平均を大きく上回る例が多い |
| BPO・英語対応職 | 夜勤・手当で差が出やすい | 基本給より総支給で比較するのが大切 |
| 観光・販売・一般サービス | 地域最低賃金に近づきやすい | セブでは13,000〜14,000ペソ台が基準線になりやすい |
| 日本語対応・管理職・専門職 | 希少性で上振れしやすい | ローカル平均を大きく超える案件もある |
13か月手当・控除の基本(手取りイメージの作り方)

つまり、現地のオファーを見るときは額面月給だけでなく、「13か月手当込みか」「HMOや交通手当はあるか」「控除後の手取りはいくらか」まで見ておかないと、想像より生活がきつくなることがあります。
生活費の実例:単身“セブ暮らし”のモデル費用

生活費は、ローカル寄りで暮らすか、外国人向け・中価格帯で暮らすかでかなり変わります。公的統計で見ればCentral Visayasの平均年間世帯支出は218.03千ペソ、月あたり約18.2千ペソです。ただし、これは家族単位の平均であり、単身外国人や都市部生活の実感とは少しズレます。
セブ単身の生活費モデル(2026年の公開価格ベース)
| 項目 | 目安(月) | 備考 |
| 1ベッド家賃(市内中心部) | 約32,150ペソ | NumbeoのCebu掲載値 |
| 1ベッド家賃(中心部外) | 約19,050ペソ | NumbeoのCebu掲載値 |
| 単身生活費(家賃除く) | 約34,412ペソ | Numbeoのsingle person estimate |
| Central Visayas平均世帯支出 | 月約18,169ペソ | PSA FIES 2023を12か月換算 |
この数字を見ると、セブは「ローカル基準なら抑えやすいが、都市部で快適に暮らすとそれなりにかかる」というのが実感に近いです。最低賃金ベースの収入でも生活は可能ですが、中心部の一人暮らしやエアコン常用、外食多めの生活になると、かなりタイトになりやすいです。特にITパーク周辺の家賃・光熱費・外食費の目安は、セブ島ITパークの生活費ガイドとあわせて読むと、より具体的にイメージできます。
セブ基準でざっくり言えば、月収15,000〜20,000ペソ台は“やりくり重視”、25,000ペソ以上で少し余裕、30,000ペソ超でかなり組みやすいという感覚を持っておくと、生活イメージをつかみやすいと思います。留学を前提に生活費を調べている方は、学費・寮費・現地手続きをまとめた2026年最新版セブ島語学留学ガイドもチェックしてみてください。
日本人がフィリピンで働く場合(現地採用/駐在)

日本人がフィリピンで働く場合は、ローカル相場そのものよりも、「何語で働くか」「どのスキルで採用されるか」「住居・保険・ビザの支援があるか」で条件が大きく変わります。特に日本語対応、マネジメント、IT、BPO、営業支援などは、一般的なローカル賃金より上振れしやすい分野です。進学から現地就職や海外キャリアにつなげたい方は、2026年最新版フィリピンの大学完全ガイドも参考になります。
逆に、額面が高く見えても、住居補助なし・医療保険なし・通勤コスト高めだと、実際の可処分所得は思ったほど残りません。現地採用のオファーを見るときは、月給だけでなく、13か月手当、HMO、SSS/PhilHealth/Pag-IBIGの扱い、税、ビザサポートまでチェックしておくのが失敗しないコツです。フィリピンやセブ島の基礎情報を先に整理したい場合は、セブ島ってどこの国?アクセス・言語・最新トピックもあわせてご覧ください。
2026年の見通し:賃金トレンドとアップデート

よくある質問

まとめ

- 全国平均の最新基準は、PSAの2024 OWSで21,544ペソ/月です。
- セブ圏の最低賃金ベースはClass Aで月約14,040ペソ、Class Bで月約13,000ペソが目安です。
- マニラはセブより賃金水準が高い一方で、生活費も重くなりやすいです。
- IT・専門職・日本語対応などは平均を大きく上回りやすく、観光・一般サービス職は最低賃金ラインに近づきやすいです。
- フィリピンで収入を考えるときは、13か月手当・控除・家賃まで含めた“手取り感覚”で見るのが失敗しません。























